日商簿記2級の重要分野を中心にした練習問題集です。 商業簿記と工業簿記の両方を収録し、問題だけでなく解答と詳しい解説も掲載しています。
2級では、3級で学んだ仕訳や決算処理をさらに発展させ、 固定資産、有価証券、税効果会計、連結会計などの商業簿記に加えて、 原価計算、個別原価計算、総合原価計算、標準原価計算、CVP分析などの 工業簿記も学習する必要があります。
商品100,000円を掛けで販売していたところ、得意先から当座預金へ100,000円の入金があった。 仕訳を答えなさい。
借方:当座預金 100,000円
貸方:売掛金 100,000円
売掛金200,000円について、電子記録債権の発生記録を行った。 仕訳を答えなさい。
借方:電子記録債権 200,000円
貸方:売掛金 200,000円
銀行から1,000,000円を借り入れ、利息20,000円とともに普通預金から支払った。 仕訳を答えなさい。
借方:借入金 1,000,000円
借方:支払利息 20,000円
貸方:普通預金 1,020,000円
取得原価1,200,000円、耐用年数5年、残存価額0円の備品について、 定額法により減価償却を行う。 1年間の減価償却費はいくらか。
1,200,000円 ÷ 5年 = 240,000円
帳簿価額500,000円の備品を450,000円で売却し、代金は現金で受け取った。 仕訳を答えなさい。
借方:現金 450,000円
借方:固定資産売却損 50,000円
貸方:備品 500,000円
建物の性能を大幅に向上させるため600,000円を支払った。 全額を建物の取得原価に加算する。 仕訳を答えなさい。
借方:建物 600,000円
貸方:現金 600,000円
売買目的で株式500,000円を購入し、代金は当座預金から支払った。 仕訳を答えなさい。
借方:売買目的有価証券 500,000円
貸方:当座預金 500,000円
売買目的有価証券の帳簿価額600,000円が決算日に650,000円となった。 必要な処理を答えなさい。
50,000円の評価益を計上する。
借方:売買目的有価証券 50,000円
貸方:有価証券評価益 50,000円
会計上と税務上の処理の違いにより、将来減算一時差異が300,000円発生した。 法定実効税率を30%とすると、繰延税金資産はいくらか。
300,000円 × 30% = 90,000円
将来加算一時差異が500,000円発生した。 法定実効税率は30%である。 繰延税金負債はいくらか。
500,000円 × 30% = 150,000円
商品を10,000ドルで仕入れた。 取引日の為替相場は1ドル=150円だった。 仕入金額を円換算しなさい。
10,000ドル × 150円 = 1,500,000円
10,000ドルの買掛金について、計上時の為替相場は1ドル=150円だった。 決済時の為替相場は1ドル=145円だった。 為替差損益はいくらか。
計上時:10,000ドル × 150円 = 1,500,000円
決済時:10,000ドル × 145円 = 1,450,000円
差額:50,000円の為替差益
リース契約によって設備を使用することになった。 使用権資産800,000円、リース負債800,000円を認識した。 仕訳を答えなさい。
借方:使用権資産 800,000円
貸方:リース負債 800,000円
当期の給料100,000円がまだ支払われていない。 決算整理仕訳を答えなさい。
借方:給料 100,000円
貸方:未払費用 100,000円
当期に支払った家賃120,000円のうち、 30,000円が翌期分に対応することが判明した。 決算整理仕訳を答えなさい。
借方:前払費用 30,000円
貸方:支払家賃 30,000円
期首に取得した建物3,000,000円について、 年間減価償却費300,000円を計上する。 仕訳を答えなさい。
借方:減価償却費 300,000円
貸方:減価償却累計額 300,000円
親会社A社が子会社B社を支配している。 連結財務諸表を作成するとき、A社のB社株式とB社の純資産について どのような処理を行うか。
親会社の子会社株式と、子会社の対応する純資産を 連結上で相殺消去する。
子会社の純資産の時価が10,000,000円、 親会社が取得のために支払った金額が12,000,000円だった。 差額がすべてのれんになるとすると、のれんはいくらか。
12,000,000円 − 10,000,000円 = 2,000,000円
親会社が子会社へ商品を販売し、 その商品が期末時点でも子会社の在庫として残っている。 連結財務諸表ではどのように処理するか。
企業グループ内の売上・仕入を消去するとともに、 商品に含まれる未実現利益を消去する。
次の取引について仕訳しなさい。
(1) 商品300,000円を掛けで仕入れた。
(2) 上記商品の一部50,000円を返品した。
(3) 商品500,000円を掛けで販売した。
(4) 売掛金100,000円を普通預金で回収した。
(1)
借方:仕入 300,000円
貸方:買掛金 300,000円
(2)
借方:買掛金 50,000円
貸方:仕入 50,000円
(3)
借方:売掛金 500,000円
貸方:売上 500,000円
(4)
借方:普通預金 100,000円
貸方:売掛金 100,000円
工場で製品を製造するために、 直接材料費200,000円、直接労務費150,000円、 製造間接費100,000円が発生した。 製造原価はいくらか。
200,000円+150,000円+100,000円 = 450,000円
製品Aを製造するために直接使用した材料100,000円と、 工場全体で使用する電気代50,000円が発生した。 それぞれ直接費か間接費か答えなさい。
直接使用した材料100,000円=直接材料費
工場全体の電気代50,000円=製造間接費
製造指図書No.101について、 直接材料費120,000円、 直接労務費80,000円、 製造間接費60,000円が集計された。 製造原価はいくらか。
120,000円+80,000円+60,000円 = 260,000円
製造間接費予定配賦率が1時間あたり800円、 製品Aの実際直接作業時間が300時間だった。 製品Aへ配賦する製造間接費はいくらか。
800円 × 300時間 = 240,000円
当月投入原価が900,000円、 月末仕掛品原価が150,000円だった。 単純化して、完成品原価を計算しなさい。
900,000円 − 150,000円 = 750,000円
月末仕掛品が100個あり、加工進捗度が60%だった。 加工費についての完成品換算量はいくつか。
100個 × 60% = 60個
先入先出法では、一般にどの仕掛品から先に完成したと考えるか。
先に投入された仕掛品から先に完成したと考えます。
製品1個について、標準材料費が2,000円、 標準労務費が1,500円、標準製造間接費が1,000円だった。 標準製造原価はいくらか。
2,000円+1,500円+1,000円 = 4,500円
標準価格は1kgあたり500円、 実際価格は1kgあたり520円、 実際購入数量は1,000kgだった。 材料価格差異はいくらか。
(520円 − 500円) × 1,000kg = 20,000円
標準賃率が1時間2,000円、 実際賃率が1時間2,100円、 実際作業時間が500時間だった。 賃率差異はいくらか。
(2,100円 − 2,000円) × 500時間 = 50,000円
売上高が1,000,000円、 変動費が600,000円だった。 限界利益はいくらか。
1,000,000円 − 600,000円 = 400,000円
限界利益400,000円、固定費250,000円だった。 営業利益はいくらか。
400,000円 − 250,000円 = 150,000円
固定費が300,000円、 売上高1,000,000円、 変動費600,000円だった。 損益分岐点売上高はいくらか。
変動費率: 600,000 ÷ 1,000,000 = 60%
限界利益率: 100% − 60% = 40%
損益分岐点売上高: 300,000 ÷ 40% = 750,000円
固定費400,000円、 目標利益200,000円、 限界利益率50%の場合、 目標利益を達成するための売上高はいくらか。
(400,000円+200,000円) ÷ 50% = 1,200,000円
予算額500,000円、 実際発生額540,000円だった。 予算差異はいくらか。
540,000円 − 500,000円 = 40,000円
実際発生額が予算を40,000円上回っているため、 費用については40,000円の不利差異と考えます。
予定操業度は1,000時間、 実際操業度は900時間だった。 操業度の減少は何時間か。
1,000時間 − 900時間 = 100時間
次の事項について決算整理を行いなさい。
・売掛金残高800,000円に対して2%の貸倒引当金を設定する。
・備品の減価償却費100,000円を計上する。
・支払家賃のうち翌期分50,000円を前払費用に振り替える。
貸倒引当金: 800,000円 × 2% = 16,000円
減価償却費: 100,000円
前払費用: 50,000円
仕訳の基本形は以下のとおりです。
借方:貸倒引当金繰入 16,000円
貸方:貸倒引当金 16,000円
借方:減価償却費 100,000円
貸方:減価償却累計額 100,000円
借方:前払費用 50,000円
貸方:支払家賃 50,000円
製品1個あたりについて次の標準原価が設定されている。
| 項目 | 標準原価 |
|---|---|
| 直接材料費 | 1,200円 |
| 直接労務費 | 800円 |
| 製造間接費 | 500円 |
1,000個生産する場合の標準製造原価を求めなさい。
1個あたりの標準製造原価:
1,200円+800円+500円 = 2,500円
1,000個分:
2,500円 × 1,000個 = 2,500,000円
販売価格は1個2,000円、 変動費は1個1,200円、 固定費は800,000円である。
(1) 1個あたりの限界利益を求めなさい。
(2) 損益分岐点販売数量を求めなさい。
(3) 1,000個販売した場合の営業利益を求めなさい。
(1) 限界利益
2,000円 − 1,200円 = 800円
(2) 損益分岐点販売数量
800,000円 ÷ 800円 = 1,000個
(3) 1,000個販売した場合
売上高: 2,000円 × 1,000個 = 2,000,000円
変動費: 1,200円 × 1,000個 = 1,200,000円
限界利益: 2,000,000円 − 1,200,000円 = 800,000円
営業利益: 800,000円 − 800,000円 = 0円
次のうち、正しいものを答えなさい。
A.限界利益は「売上高+変動費」で求める。
B.固定費は販売数量に応じて必ず比例して変化する。
C.損益分岐点では営業利益がゼロになる。
D.連結財務諸表では企業グループ内の取引をすべてそのまま残す。
C
Aは誤りです。限界利益は「売上高-変動費」です。
Bも誤りです。固定費は、一定の範囲内では操業度が変化しても 総額が大きく変わらない費用です。
Cは正しいです。損益分岐点では売上高と総費用が一致し、 営業利益はゼロになります。
Dも誤りです。連結財務諸表では、企業グループ内の内部取引などは 原則として消去します。
まず問題文だけを読んで、自分で仕訳・計算をしてください。 すぐに解答を見るのではなく、できるだけ途中の計算式も書くのがおすすめです。
特に日商簿記2級では、単純に答えを暗記するだけではなく、 「なぜその勘定科目になるのか」 「なぜその計算式になるのか」 を理解することが重要です。
商業簿記では仕訳を正確にすること、 工業簿記では原価の流れを理解することを意識すると学習しやすくなります。
お問い合わせは、メールにて受け付けております。
メール:masahiro801[at]hotmail.com ※[at]を@に置き換えてください。
ネットで情報を集めているので内容に間違いがあるかもしれません。
間違いはすぐに修正いたします。
もしも誰かの権利を侵害したらすぐに削除します。
削除依頼にもすぐに対応いたします。