日商簿記3級の試験対策として使える練習問題をまとめました。 簿記の基本用語から、仕訳、現金・預金、売掛金・買掛金、手形、商品売買、固定資産、決算、試算表、精算表、財務諸表まで幅広く掲載しています。
単に答えを覚えるのではなく、「なぜその仕訳になるのか」が分かるように、できるだけ詳しく解説しています。
※このページの問題は学習用に作成したオリジナル問題です。実際の過去問題そのものではありません。
簿記について最も適切な説明はどれか。
1.会社の従業員を管理する方法
2.会社の取引を記録・計算・整理する方法
3.商品の販売方法
4.銀行からお金を借りる方法
答え:2.会社の取引を記録・計算・整理する方法
簿記は、会社や個人事業などで行われる取引を記録し、一定のルールに従って整理・計算するための仕組みです。
最終的には、損益計算書や貸借対照表などの財務諸表を作成するために利用されます。
次のうち、資産に分類されるものはどれか。
1.現金
2.売上
3.借入金
4.仕入
答え:1.現金
資産とは、会社が持っている財産や、将来お金などを受け取る権利のことです。
現金、普通預金、売掛金、商品、建物、備品などが代表的な資産です。
次のうち、負債に分類されるものはどれか。
1.売掛金
2.現金
3.買掛金
4.備品
答え:3.買掛金
負債とは、将来支払わなければならない義務などを表します。
買掛金や借入金などが代表的な負債です。
純資産を表す基本的な関係として正しいものはどれか。
1.資産+負債
2.資産-負債
3.負債-資産
4.収益-資産
答え:2.資産-負債
純資産は、会社が持っている資産から負債を差し引いた残りにあたります。
「資産=負債+純資産」という関係は、簿記の基本中の基本です。
商品10,000円を現金で仕入れた。この取引の仕訳として正しいものはどれか。
1.仕入 10,000円 / 現金 10,000円
2.現金 10,000円 / 仕入 10,000円
3.商品 10,000円 / 売上 10,000円
4.仕入 10,000円 / 売上 10,000円
答え:1.仕入 10,000円 / 現金 10,000円
商品を仕入れたので「仕入」が増えます。
一方、現金で支払ったため「現金」が減ります。
したがって、
仕入 10,000円 / 現金 10,000円
となります。
商品20,000円を現金で販売した。この仕訳はどれか。
1.現金 20,000円 / 売上 20,000円
2.売上 20,000円 / 現金 20,000円
3.現金 20,000円 / 仕入 20,000円
4.売掛金 20,000円 / 売上 20,000円
答え:1.現金 20,000円 / 売上 20,000円
現金を受け取ったため「現金」が増えます。
商品を販売したことで「売上」という収益が発生します。
したがって、現金を借方、売上を貸方に記録します。
商品30,000円を掛けで販売した。この仕訳はどれか。
1.売掛金 30,000円 / 売上 30,000円
2.現金 30,000円 / 売上 30,000円
3.売上 30,000円 / 売掛金 30,000円
4.仕入 30,000円 / 買掛金 30,000円
答え:1.売掛金 30,000円 / 売上 30,000円
「掛け」ということは、その場では現金を受け取らず、後日代金を受け取るということです。
代金を受け取る権利が発生するので「売掛金」が増えます。 販売したので「売上」も増えます。
商品40,000円を掛けで仕入れた。この仕訳はどれか。
1.仕入 40,000円 / 買掛金 40,000円
2.買掛金 40,000円 / 仕入 40,000円
3.現金 40,000円 / 仕入 40,000円
4.仕入 40,000円 / 売掛金 40,000円
答え:1.仕入 40,000円 / 買掛金 40,000円
商品を仕入れたので「仕入」が増えます。
しかし、その場では代金を払っていないので、後から支払う義務として「買掛金」が増えます。
仕訳帳で左側を何というか。
1.資産
2.借方
3.貸方
4.純資産
答え:2.借方
仕訳では、左側を「借方」、右側を「貸方」と呼びます。
「借りる」「貸す」という日常的な意味とは少し違うので、まずは左右の名前として覚えてしまうと分かりやすいです。
銀行の普通預金口座に100,000円を預け入れた。仕訳はどれか。
1.普通預金 100,000円 / 現金 100,000円
2.現金 100,000円 / 普通預金 100,000円
3.普通預金 100,000円 / 売上 100,000円
4.仕入 100,000円 / 普通預金 100,000円
答え:1.普通預金 100,000円 / 現金 100,000円
現金を銀行へ預けたので、手元の「現金」は減ります。
一方、銀行口座の「普通預金」は増えます。
買掛金50,000円を普通預金から支払った。仕訳はどれか。
1.買掛金 50,000円 / 普通預金 50,000円
2.普通預金 50,000円 / 買掛金 50,000円
3.仕入 50,000円 / 普通預金 50,000円
4.売掛金 50,000円 / 普通預金 50,000円
答え:1.買掛金 50,000円 / 普通預金 50,000円
買掛金を支払ったので、支払義務である「買掛金」が減少します。
普通預金から支払ったため「普通預金」も減少します。
売掛金30,000円を普通預金で回収した。仕訳はどれか。
1.売掛金 30,000円 / 普通預金 30,000円
2.普通預金 30,000円 / 売掛金 30,000円
3.売上 30,000円 / 普通預金 30,000円
4.普通預金 30,000円 / 売上 30,000円
答え:2.普通預金 30,000円 / 売掛金 30,000円
売掛金を回収すると、銀行口座の「普通預金」が増えます。
同時に、相手から受け取る権利である「売掛金」はなくなるので減少します。
仕入れた商品10,000円を返品した。この取引で減少するものはどれか。
1.売上
2.仕入
3.現金
4.売掛金
答え:2.仕入
仕入返品は、いったん計上した仕入を取り消す取引です。
したがって「仕入」を減少させます。
販売した商品5,000円が返品された。このとき取り消すものはどれか。
1.売上
2.仕入
3.買掛金
4.資本金
答え:1.売上
売上返品では、以前に計上した売上を取り消します。
したがって「売上」を減少させる処理を行います。
売上原価とは何か。
1.商品を販売するために使った広告費
2.販売した商品の仕入れにかかった原価
3.会社の借入金
4.従業員の給料
答え:2.販売した商品の仕入れにかかった原価
売上原価は、販売した商品について、仕入れにいくらかかったのかを表す金額です。
簿記3級では、期首商品棚卸高、当期商品仕入高、期末商品棚卸高との関係を理解することが重要です。
売掛金は何を表す勘定科目か。
1.商品を仕入れる義務
2.商品を販売した相手から代金を受け取る権利
3.銀行へ支払う手数料
4.会社の利益
答え:2.商品を販売した相手から代金を受け取る権利
商品を掛けで販売すると、その時点では現金を受け取っていません。
将来代金を受け取る権利が発生するため、「売掛金」を計上します。
買掛金は何を表す勘定科目か。
1.商品代金を将来支払う義務
2.商品代金を将来受け取る権利
3.会社の現金
4.会社の利益
答え:1.商品代金を将来支払う義務
商品を掛けで仕入れた場合、すぐに代金を支払わないため、後から支払う義務が発生します。
この義務を「買掛金」として記録します。
取引先へ現金100,000円を貸し付けた。このとき増える勘定科目はどれか。
1.貸付金
2.借入金
3.売上
4.仕入
答え:1.貸付金
会社が相手にお金を貸した場合、将来返してもらう権利が発生します。
この権利を「貸付金」として記録します。
銀行から500,000円を借り入れ、普通預金に入金された。このとき増加する負債はどれか。
1.売掛金
2.貸付金
3.借入金
4.売上
答え:3.借入金
銀行からお金を借りると、将来返済する義務が発生します。
この義務を「借入金」として記録します。
パソコンを100,000円で購入し、代金を現金で支払った。このときの主な勘定科目はどれか。
1.仕入
2.備品
3.売上
4.買掛金
答え:2.備品
業務で長期間使用するパソコンなどは、商品ではなく固定資産として扱われる場合があります。
この場合は「備品」を使います。
減価償却とは何か。
1.固定資産の購入代金を一度に売上へ計上すること
2.固定資産の取得原価を使用期間にわたって費用配分すること
3.現金を銀行へ預けること
4.商品を返品すること
答え:2.固定資産の取得原価を使用期間にわたって費用配分すること
建物や備品などの固定資産は、長期間にわたって使用されます。
そのため、取得時に全額を一度の費用とするのではなく、使用期間に応じて費用として配分します。 これが減価償却です。
減価償却を行ったときに計上する費用はどれか。
1.支払利息
2.減価償却費
3.仕入
4.売上
答え:2.減価償却費
固定資産の価値を使用期間にわたって費用配分するとき、その費用を「減価償却費」といいます。
従業員の給料200,000円を現金で支払った。この仕訳はどれか。
1.給料 200,000円 / 現金 200,000円
2.現金 200,000円 / 給料 200,000円
3.給料 200,000円 / 売上 200,000円
4.仕入 200,000円 / 現金 200,000円
答え:1.給料 200,000円 / 現金 200,000円
給料は会社にとって費用なので「給料」が増加します。
現金で支払ったため「現金」は減少します。
店舗の家賃50,000円を普通預金から支払った。この仕訳はどれか。
1.支払家賃 50,000円 / 普通預金 50,000円
2.普通預金 50,000円 / 支払家賃 50,000円
3.仕入 50,000円 / 普通預金 50,000円
4.売上 50,000円 / 普通預金 50,000円
答え:1.支払家賃 50,000円 / 普通預金 50,000円
家賃は「支払家賃」という費用になります。
普通預金から支払ったので、普通預金は減少します。
取引先から手数料10,000円を現金で受け取った。このときの収益科目はどれか。
1.支払手数料
2.受取手数料
3.仕入
4.給料
答え:2.受取手数料
会社が手数料を受け取った場合、その金額は収益になります。
したがって「受取手数料」を使用します。
決算を行う主な目的はどれか。
1.一定期間の経営成績や財政状態を明らかにする
2.従業員の人数を決める
3.商品の価格だけを決める
4.銀行口座を閉鎖する
答え:1.一定期間の経営成績や財政状態を明らかにする
決算では、その期間にいくら利益または損失が出たのか、期末時点でどのような資産・負債があるのかなどを整理します。
期末にまだ販売されていない商品は、一般に何として処理するか。
1.すべて売上
2.期末商品棚卸高
3.給料
4.支払家賃
答え:2.期末商品棚卸高
期末時点でまだ販売されていない商品は、翌期以降に販売される可能性があります。
そのため、売上原価を計算するときに「期末商品棚卸高」として調整します。
当期に発生した費用だが、まだ支払っていないものを何というか。
1.未収収益
2.前払費用
3.未払費用
4.前受収益
答え:3.未払費用
費用はすでに発生しているものの、支払いがまだの場合は「未払費用」として処理します。
決算では、当期に対応する費用を正しく計上することが重要です。
翌期分の家賃を当期に先に支払った。このうち翌期分は何に該当するか。
1.未払費用
2.前払費用
3.未収収益
4.前受収益
答え:2.前払費用
まだサービスを受けていない翌期分の費用を先に支払っているので、「前払費用」です。
翌期分のサービス料金を当期に先に受け取った。このときの翌期分は何に該当するか。
1.前受収益
2.未払費用
3.前払費用
4.未収収益
答え:1.前受収益
まだサービスを提供していないのに、先にお金を受け取っています。
そのため、その部分は「前受収益」として翌期へ繰り延べます。
試算表を作成する主な目的はどれか。
1.仕訳や転記に誤りがないか確認する
2.従業員の給料を決める
3.商品のデザインを決める
4.銀行を選ぶ
答え:1.仕訳や転記に誤りがないか確認する
試算表では、各勘定科目の借方・貸方の合計や残高を集計します。
借方合計と貸方合計が一致しているかを見ることで、仕訳や転記のミスを発見する手がかりになります。
合計試算表では何を集計するか。
1.借方合計と貸方合計
2.利益だけ
3.現金だけ
4.売上だけ
答え:1.借方合計と貸方合計
合計試算表では、各勘定科目の借方合計と貸方合計を集計します。
損益計算書が表すものはどれか。
1.一定時点の財政状態
2.一定期間の経営成績
3.商品の在庫だけ
4.銀行預金だけ
答え:2.一定期間の経営成績
損益計算書は、一定期間にどれだけの収益があり、どれだけの費用が発生し、その結果いくらの利益または損失になったかを表します。
貸借対照表が表すものはどれか。
1.一定時点の財政状態
2.一年間の売上だけ
3.商品の販売数量だけ
4.従業員数だけ
答え:1.一定時点の財政状態
貸借対照表は、決算日など一定時点において、資産、負債、純資産がどのような状態になっているかを表します。
収益300,000円、費用220,000円の場合、利益はいくらか。
1.80,000円
2.120,000円
3.220,000円
4.520,000円
答え:1.80,000円
利益は、
収益-費用
で求めます。
300,000円-220,000円=80,000円
したがって利益は80,000円です。
商品50,000円を掛けで仕入れ、その後30,000円を普通預金から支払った。 支払い時の仕訳として正しいものはどれか。
1.買掛金 30,000円 / 普通預金 30,000円
2.普通預金 30,000円 / 買掛金 30,000円
3.仕入 30,000円 / 普通預金 30,000円
4.売掛金 30,000円 / 普通預金 30,000円
答え:1.買掛金 30,000円 / 普通預金 30,000円
最初の仕入時点で50,000円の買掛金が発生しています。
そのうち30,000円を支払ったので、買掛金が30,000円減少します。
普通預金から支払ったため、普通預金も30,000円減少します。
商品80,000円を掛けで販売し、その後50,000円を普通預金で回収した。 回収時の仕訳はどれか。
1.売掛金 50,000円 / 普通預金 50,000円
2.普通預金 50,000円 / 売掛金 50,000円
3.普通預金 50,000円 / 売上 50,000円
4.売上 50,000円 / 普通預金 50,000円
答え:2.普通預金 50,000円 / 売掛金 50,000円
掛け販売によって発生した売掛金を、後から回収しています。
普通預金が増え、売掛金が減ります。
売上は販売時点ですでに計上しているため、回収時にもう一度売上を計上しない点がポイントです。
資産500,000円、負債200,000円の場合、純資産はいくらか。
1.200,000円
2.300,000円
3.500,000円
4.700,000円
答え:2.300,000円
純資産は、
資産-負債
で求めます。
500,000円-200,000円=300,000円
したがって純資産は300,000円です。
次のうち、収益に分類されるものはどれか。
1.給料
2.支払家賃
3.売上
4.通信費
答え:3.売上
売上は会社が商品やサービスを提供することで得た収益です。
給料、支払家賃、通信費などは費用に分類されます。
簿記3級の仕訳問題を解くときに、最も基本となる考え方はどれか。
1.勘定科目の名前だけ暗記する
2.取引によって何が増えて何が減ったのかを考える
3.金額だけを見る
4.すべてを現金で処理する
答え:2.取引によって何が増えて何が減ったのかを考える
簿記の仕訳では、取引を見て「何が増えたのか」「何が減ったのか」を考えることが基本です。
たとえば「商品を現金で購入した」なら、仕入が増えて現金が減ります。
この考え方を身につけると、単純暗記だけに頼らず、初めて見る仕訳問題にも対応しやすくなります。
最初は、現金、普通預金、売掛金、買掛金、仕入、売上、給料、支払家賃、備品など、頻出する勘定科目を覚えることから始めると分かりやすいです。
「左が借方、右が貸方」という基本を覚えたうえで、資産・負債・純資産・収益・費用が増えたときに、どちら側へ記録するのかを整理していきます。
簿記3級では仕訳が非常に重要です。 「現金で買った」「掛けで売った」「売掛金を回収した」など、よく出るパターンを繰り返し練習すると力がつきます。
試算表、決算整理、精算表、損益計算書、貸借対照表など、後半の問題も練習しておきましょう。
このページでは、日商簿記3級の学習で重要になる基本的な仕訳や会計処理を中心に、練習問題と詳しい解説を掲載しています。
簿記は「勘定科目を丸暗記する」だけでなく、取引によって何が増えたのか、何が減ったのかを考えることが大切です。
実際の試験対策では、このページのような基本問題を解いたあと、試算表、決算整理、財務諸表などの総合問題にも取り組むと、より実戦的な練習になります。
※このページの問題は学習用のオリジナル問題です。実際の試験問題とは異なる場合があります。
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