危険物取扱者試験 用語集

危険物取扱者試験で押さえておきたい重要用語を、法令、物理・化学、危険物の性質、火災予防・消火などの分野別に整理しています。

危険物関係法令

消防法

火災の予防、警戒、鎮圧などを目的とし、危険物についても規定している法律。

危険物

消防法上、火災発生の危険性、火災拡大の危険性、消火の困難性などから一定の性状を持つ物品として定められたもの。

指定数量

危険物について、その危険性を考慮して定められた基準となる数量。規制を判断する重要な基準。

倍数

危険物の貯蔵・取扱数量を指定数量で割った値。規制上の判断に用いられる。

製造所

危険物を製造するための施設。

貯蔵所

危険物を貯蔵するための施設。屋内貯蔵所、屋外貯蔵所などがある。

取扱所

危険物を取り扱うための施設。給油取扱所、販売取扱所などがある。

危険物保安監督者

一定の製造所等において、危険物の取扱作業を監督する者。

危険物取扱者

消防法に基づき、危険物の取扱いや立会いなどを行う資格者。

甲種危険物取扱者

すべての類の危険物について、取扱いと立会いができる資格。

乙種危険物取扱者

免状に記載された類の危険物について取扱いと立会いができる資格。

丙種危険物取扱者

一定の危険物について取扱いができる資格。ただし、原則として他の者が行う取扱いへの立会いはできない。

危険物取扱者免状

危険物取扱者の資格を証明する免状。

基礎的な物理・化学

物質

一定の性質を持つ物体を構成する材料。危険物の性質を理解するための基本概念。

原子

物質を構成する基本的な粒子の一つ。原子核と電子から構成される。

分子

原子が結びついてできた、物質の性質を示す基本的な粒子。

元素

原子番号によって区別される基本的な物質の種類。

燃焼

物質が酸素などと急速に反応し、熱や光を伴う現象。

酸化

物質が酸素と結びつくなど、広い意味で電子を失う方向の化学変化。

還元

物質が酸素を失うなど、広い意味で電子を受け取る方向の化学変化。

発熱反応

化学反応などによって熱が外部へ放出される反応。

吸熱反応

化学反応などによって周囲から熱を吸収する反応。

比重

ある物質の密度と、基準となる物質の密度との比。

密度

単位体積あたりの質量。液体などの性質を考える際に重要。

蒸気圧

液体とその蒸気が平衡状態にあるときの蒸気が示す圧力。

沸点

液体の蒸気圧が外圧と等しくなり、液体内部からも気化が起こる温度。

融点

固体が液体へ変化するときの温度。

溶解度

一定の温度で、溶媒に溶かすことのできる物質の量を示す値。

濃度

溶液などの中に、溶質がどの程度含まれているかを示す割合。

危険物の分類

第1類危険物

酸化性固体。可燃物の燃焼を促進する性質を持つ危険物。

第2類危険物

可燃性固体。比較的低い温度で着火しやすいものなどが含まれる。

第3類危険物

自然発火性物質及び禁水性物質。空気中で発火しやすいものや、水との接触で危険なものが含まれる。

第4類危険物

引火性液体。引火点が比較的低く、蒸気が燃焼する危険性を持つ液体。

第5類危険物

自己反応性物質。加熱や衝撃などによって比較的容易に分解し、発熱・爆発などにつながるものがある。

第6類危険物

酸化性液体。可燃物の燃焼を促進する性質を持つ液体。

酸化性

他の物質の酸化を促進する性質。

可燃性

空気中などで燃焼する性質。

自然発火性

空気中で自然に発熱・発火する危険性を示す性質。

禁水性

水と接触することで発熱、発火、可燃性ガスの発生などにつながる危険性を持つ性質。

自己反応性

物質自体の分解反応などによって発熱し、急激な反応につながる性質。

危険物の性質

引火点

液体から発生した蒸気が、外部の火源によって一時的に燃焼を始めるのに必要な最低温度。

発火点

火源を近づけなくても、物質が自ら燃焼を開始する最低温度。

燃焼範囲

可燃性物質の蒸気やガスが空気と混合したとき、燃焼できる濃度の範囲。

上限界

可燃性蒸気やガスが空気中で燃焼できる濃度範囲の上限。

下限界

可燃性蒸気やガスが空気中で燃焼できる濃度範囲の下限。

蒸気密度

気体や蒸気の密度を空気などの基準と比較した値。蒸気の滞留しやすさを考える際の手掛かりとなる。

引火性

火源によって容易に燃焼を開始する性質。

可燃性蒸気

可燃性液体から発生する蒸気で、空気と適切な濃度で混合すると燃焼するもの。

静電気

物体の表面などに電荷が偏って蓄積する現象。放電時に火花が発生することがある。

静電気火花

蓄積された静電気が放電する際に生じる火花。可燃性蒸気などへの着火源となることがある。

禁水性物質

水との接触によって危険な反応を起こす性質を持つ物質。

酸化剤

他の物質の酸化を促進する物質。

還元剤

他の物質を還元する働きをする物質。

火災・消火

燃焼の三要素

燃焼に必要な可燃物、酸素供給源、点火源の三つをいう。

可燃物

燃焼する物質。燃焼の三要素の一つ。

酸素供給源

燃焼に必要な酸素を供給するもの。空気などが代表例。

点火源

燃焼を開始させる熱や火花などの原因。

除去消火

可燃物を取り除くことで燃焼を止める消火方法。

窒息消火

燃焼に必要な酸素の供給を遮断・抑制して消火する方法。

冷却消火

燃焼物を冷却し、燃焼を継続できない状態にして消火する方法。

抑制消火

燃焼反応を化学的に抑制することで消火する方法。

消火剤

燃焼を止める目的で使用される物質。火災の種類や対象物に応じて適切なものを選択する。

水系消火剤

水を主体とする消火剤。冷却作用などを利用する。

泡消火剤

泡によって燃焼物を覆い、酸素との接触を抑えるなどして消火するもの。

粉末消火剤

粉末による燃焼反応の抑制などを利用する消火剤。

二酸化炭素消火剤

酸素濃度を低下させるなどの作用によって消火する消火剤。

施設・保安

製造所等

製造所、貯蔵所、取扱所をまとめた呼び方。

屋内貯蔵所

屋内で危険物を貯蔵するための施設。

屋外貯蔵所

屋外で一定の危険物を貯蔵するための施設。

給油取扱所

自動車等の燃料タンクに直接給油するなど、一定の危険物を取り扱う施設。

販売取扱所

容器入りの危険物を販売するための取扱所。

移動タンク貯蔵所

車両に固定したタンクで危険物を貯蔵・運搬する施設。

保安距離

製造所等と周囲の保安対象物との間に確保する一定の距離。

保有空地

製造所等の周囲に確保する空地。火災時の延焼防止や消防活動などに関係する。

定期点検

製造所等の位置、構造、設備などについて、法令に基づいて行う点検。

予防規程

一定の製造所等において、火災予防や危険物の保安に関して定める規程。

学習上の注意
この用語集は危険物取扱者試験の学習を補助する目的で作成しています。法令や制度、技術上の基準などは変更される場合があるため、受験時には消防庁などの公的情報や最新の試験案内も確認してください。

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最終更新日:2026年10月