弓と矢を用いて射を行い、技術だけでなく姿勢や心構えも含めて修練する日本の武道です。
弓を構えて矢を放つ一連の動作のことです。
弓を引いて矢を射る人のことです。
射法に従って、実際に弓を引いて矢を射ることです。
弓を射るための基本的な方法・法則です。全日本弓道連盟では「射法八節」として一連の動作を示しています。
足踏み、胴造り、弓構え、打起し、引分け、会、離れ、残心(残身)の8つの過程をいいます。
矢が的に当たることです。競技では的中数が成績に関係します。
矢が的の外側に外れることです。
放った矢が最終的に到達した場所のことです。
行射のときに射手が立つ位置です。
実際の的に向かって射る練習・行射のことです。
藁を巻いて作った練習用の的。近距離から射法や離れの練習をするときに使います。
最初に足を左右へ踏み開き、射の土台となる姿勢をつくる動作です。
足踏みの上に上体を正しく置き、重心や姿勢、呼吸などを整える段階です。
弓を持つ左手と弦を取る右手を整え、射に入る準備をする動作です。
弓構えから両拳を持ち上げる動作です。
打起した弓を左右均等に引き開き、会へ移る動作です。
引分けが完成した状態で、姿勢と張り合いを保ちながら離れに至る段階です。
会から矢を放つ瞬間のことです。
離れの後も姿勢と気持ちを保つこと。射の結果だけでなく、射全体の締めくくりとして大切にされます。
顔を的の方向へ向け、的を見る動作です。
残心の後に、弓を静かに倒して収める動作です。
弓と身体の間につくられる空間のこと。弓を抱え込むのではなく、左右の肘などを働かせて整えます。
打起しから引分けに入る途中の姿勢・位置。流派や指導法によって表現や細かな取り方が異なります。
正面の弓構えから両腕を上げて打起しを行う方法です。
斜面の弓構えから打起しへ移る方法です。
弓を持つ左手の整え方・働かせ方のこと。弓の押し方や離れにも関係します。
弓を持つ左手側で、弓を的方向へ押していく働きのことです。
弦を取る右手側のこと。「勝手側」「勝手の手」などともいいます。
弽を付けた右手で弦を取り、引くための準備をすることです。
弓を持つ左手側の呼び方です。
右手側を表す言葉。指導の場面では「勝手」と呼ぶことが多いです。
会において、縦横の骨格を整え、各部位の位置関係を詰めていく働きです。
会の中で、左右・上下へ伸び続けるように働きを保つことです。
身体や弓・矢の関係を十文字に整える考え方。姿勢や骨格のつながりを説明するときによく使われます。
身体の縦方向と横方向の働きを十文字に整える考え方です。
会に入らないうち、または会に入った直後に離れてしまう状態です。
会で離れが出ず、引いた状態のまま長くなってしまう状態を指すことがあります。
引分けや会の途中で、弓の張りや身体の伸びが緩んでしまうことです。
左右の動きを合わせるようにして離す離れ。全日本弓道連盟の用語辞典にも掲載されている言葉です。
前にあるものを払いのけるように見える離れです。
矢束いっぱいまで引き、詰合いと伸合いが働いている会を表す言葉です。
射手が弓を引いたときの引尺に関係する、基準となる矢の長さのことです。
日本の伝統的な弓。弓道では主に竹弓やグラス弓、カーボン弓などが使われます。
竹を主な材料として作られた弓。取り扱いや保管に気を配る必要があります。
ガラス繊維などを用いた現代の弓。学校や道場でも広く使われています。
炭素繊維を用いた弓。耐久性や扱いやすさを特徴とする製品があります。
弓の下端側にある、弦を掛ける部分です。末弭と対になる呼び方です。
弓の上端側にある、弦を掛ける部分です。
竹弓の内側に当たる竹。弓の構造を説明するときに使われます。
竹弓の外側に当たる竹です。
弓の握り付近を表す言葉。弓の中央部の構造説明などで使われます。
左手で弓を扱う部分。握り革などで整えられています。
弓の握り付近に巻かれた籐。狙いの目安として説明されることもあります。
弓に張って矢を飛ばすためのひも状の道具です。
弦の端につく輪。弓の弭に掛けます。
弓の弭で弦を掛ける部分の溝です。
弓で射る道具。筈、矢柄、羽、矢尻などから構成されます。
矢の軸となる部分です。
矢の軸を表す言葉。「箆張り」など矢の性質を表すときにも使われます。
矢の後方に取り付ける羽根。飛行を安定させます。
2本の矢を使う場合に先に射る矢。羽根の付き方を基準に呼び分ける場合もあります。
2本の矢を使う場合に後に射る矢です。
矢の先端部分。全日本弓道連盟の用語辞典では「板付」とも記載されています。
矢尻のことです。
矢の後端にあり、弦を掛ける部分です。
矢尻に近い位置にある節を指す言葉です。
弓構えで弓と弦の間を両肘で少し張り開くことです。
弦を引く右手に着ける弓具。手や指を保護しながら弦を扱います。
女性の射手などが、弦が胸に当たるのを防ぐために着用する防具です。
弓を保管・運搬するときに使う袋です。
矢をまとめて収納し、持ち運ぶための筒です。
矢を射る標的。弓道場では丸い的が一般的です。
的を設置するために設けられた土手状の場所です。
射手が矢を射る場所。道場内の射位周辺を含めて使われます。
的を置く側の場所です。
的中を確認したり、的の管理などを行う場所です。大会では担当者が配置されます。
的の裏側などで、矢が当たったかどうかを確認する役割・作業を指します。
射位から的までの間の、矢が飛んでいく区域です。
行射の際に射手が待機・退避する基準となる位置です。
弓道における基本的な態度、動作、射法・射技を示す行射の形です。
礼法を重視して行う射。競技的な射と区別して説明されることがあります。
弓道の競技会・大会を指す言葉です。
決められた規則のもとで的中などを競うことです。
複数の選手でチームを組み、チームの成績を競う試合形式です。
個人の成績で順位などを決める試合形式です。
複数の射手がまとまって行射する単位。「何立」などと表現します。
同じ立の中で、射手が射る順番です。
立の一番前、最初に射る射手です。
立の最後に射る射手です。
矢を放ったときに弦が鳴らす音。射の状態を感じ取る要素の一つとして語られることがあります。
その立や射数のすべての矢が的中することです。
的中しなかったことを表す、弓道場でよく使われる言い方です。
同数的中などで順位を決める際、的の中心から矢所までの距離を使って優劣を決める方法です。
的中・外れを看的側で確認し、競技の記録に反映する判定です。
射技だけでなく体配や姿勢、礼法なども含めて評価する場です。
級位・段位などの審査を行う会です。
弓道における錬士・教士・範士などの称号を指します。
弓を持って立つ基本姿勢。射位へ進む前後などの所作につながります。
座った状態から所定の作法を経て行射する形式です。
立った姿勢から行射する形式です。
正座に近い姿勢から、かかとを立てた座り方。射礼などで用いられます。
腰を軽く折って行う礼です。
座った姿勢で行う礼です。
行射や審査などを終え、決められた動線で射場から退くことです。
決められた順序・動線で射場へ入ることです。
入場・礼・歩き方・座り方・弓矢の扱いなど、射以外も含めた一連の所作です。
道場内や行射で守る基本的な礼儀・作法です。
矢を番えずに弓を引く練習です。弓を扱う基本動作の確認に使われます。
ゴム製の器具を使って、射法八節の動きを練習する方法です。
弓を持たず、自分の身体だけで射法の動きを確認する練習です。
巻藁を近距離から射て、射法や取り懸け、離れなどを確認する練習です。
弓だけを用いて、弓構えから引分けなどの基本を練習します。
射を終えた後、的側から矢を回収する作業です。安全確認と合図が重要です。
回収した矢を射手へ返すことを指して使われることがあります。
矢を弓に番えることです。
矢の筈を弦に掛け、射る準備をすることです。
的に対して矢を向けるための照準の考え方です。射手の体格や弓・矢によって見え方が変わります。
顔を的へ向け、視線と頭の向きを整えて、的を静かに見ることです。
的を矢摺籐の左側に付けて狙う方法。全日本弓道連盟の用語辞典にも掲載されています。
腕だけで縮こまらず、身体全体の働きを使って引分けを行うことを説明する表現です。
肩をすくめず、上半身を落ち着かせて射に入るための指導上の表現です。
へその下あたりを指す言葉。弓道では身体の中心や気持ちを安定させる説明で使われます。
矢が弓から離れた後、どのように飛んでいくかを表す言葉です。
矢の勢いや飛びの強さを表す言葉です。
弓を引いたときの張力を表す言葉。一般に「○○kgの弓」などと表現します。
弓に弦を張った状態で、握り付近から弦までの距離を表す寸法です。
弓を正面から見たときの弦と弓の関係を表す、和弓特有の調整・形状に関する言葉です。
弓の反りや弦との関係を表す言葉。具体的な調整は弓の種類や状態によって異なります。
離れのときの弦の音。音の違いを射の状態を見る手掛かりとして聞くことがあります。
射中や調整中に弦が切れること。周囲の安全を確認し、交換や点検を行います。
弓道では、的側や矢道に人がいないかを確認してから射ることが基本です。
射場・矢道に人がいるときは矢を放たない、という意味で使われることがあります。道場の定めた合図を優先します。
矢が飛ぶ区域へ入ること。矢取りなど、安全確認後に決められた合図で行います。
矢が向いている先の方向。人に向けないこと、安全管理の基本として重要です。
残心から弓を倒す際にも、周囲や隣の射手との位置関係に注意します。
道場への入り方、礼、用具の扱い、声の出し方など、各道場で守られている基本的な作法です。
道場や式の中での位置関係を表す言葉。大会や審査では決められた進行と作法に従います。
一回の立や射の中で射る矢を順番に呼ぶ言い方です。
決められた人数が一つのまとまりで行射する単位です。
一人が4本の矢を使う形式・練習を表す言い方です。
一人が2本の矢を使う形式・練習を表す言い方です。
例えば4本全部が中たった場合など、決められた射数がすべて的中した状態です。
射数の半分程度が的中したことを表す言い方。大会記録などで使われる場合があります。
練習や一日の行射で射る矢の本数です。
多くの本数を引いて、動作や安定性を反復練習することを表します。
射た本数に対して、的に当たった割合のことです。
矢がどこに当たったかを確認し、狙いや射の状態を振り返ることです。
| 用語 | 簡単な意味 |
|---|---|
| 足踏み | 足を開いて射の土台を作る。 |
| 胴造り | 上体・重心・呼吸を整える。 |
| 弓構え | 弓と弦を持ち、射の準備をする。 |
| 打起し | 両拳を持ち上げる。 |
| 引分け | 弓を左右均等に引き開く。 |
| 会 | 十分に引き分けた状態を保つ。 |
| 離れ | 矢を放つ瞬間。 |
| 残心 | 離れの後も姿勢と気持ちを保つ。 |
| 手の内 | 弓を持つ左手の整え方・働き。 |
| 取り懸け | 右手で弦を取る動作。 |
| 矢束 | 射手の引尺に関係する矢の長さの基準。 |
| 弽 | 弦を引く手につける道具。 |
| 安土 | 的を設置する土手。 |
| 射位 | 射手が立つ位置。 |
| 巻藁 | 近距離で射法を練習するための藁の的。 |
| 早気 | 会に入れず早く離れてしまう状態。 |
| もたれ | 会から離れが出ず長くなってしまう状態。 |
| 体配 | 入退場や礼、歩き方などを含む所作。 |
| 射会 | 弓道の大会・競技会。 |
足踏み、胴造り、弓構え、打起し、引分け、会、離れ、残心(残身)の8つです。全日本弓道連盟では、8つを別々の動作として切り離すのではなく、一つの流れとして捉えることが説明されています。
引分けを完成させた状態で、姿勢を保ちながら詰合い・伸合いを働かせ、離れに至る段階です。
会に十分入る前に離れてしまったり、会に入った直後に離れてしまったりする状態です。
矢が放たれた瞬間だけでなく、離れの後まで含めて射全体を整える考え方があるためです。
弓構えから打起しに入る方法などに違いがあります。どちらを採るかは指導体系や所属する流派などによって異なります。
競技では的中が重要ですが、弓道では射法、姿勢、体配、礼法なども重視されます。特に審査では的中だけではなく、射技や体配などを含めて評価されます。
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