熱帯魚 用語集
熱帯魚を飼い始めると、水槽の立ち上げやろ過、水質など多くの用語が登場します。このページでは、飼育設備から魚の種類、健康管理まで、よく使われる言葉をカテゴリごとにまとめました。
魚に適した水温、水質、餌、混泳相手などは種類や個体によって異なります。ここでは用語の一般的な意味を説明しています。薬剤を使う場合は、対象魚種や用途、使用方法を製品の最新の説明書で確認してください。
目次
熱帯魚・水槽の基本
熱帯魚
主に熱帯・亜熱帯地域に生息する観賞魚を指す呼び方です。適温や水質は種類によって異なります。
観賞魚
姿や色、泳ぎなどを楽しむ目的で飼育される魚です。
淡水魚
川や湖など塩分濃度の低い水域に生息する魚です。
海水魚
海など塩分を含む水域に生息する魚です。海水水槽では水の塩分濃度などを管理します。
汽水魚
海水と淡水が混ざる汽水域に生息する魚です。必要な塩分濃度は種類や生息環境で異なります。
水槽
魚や水草などを飼育・展示する容器です。水量や設置場所、ろ過設備などを含めて計画します。
水槽サイズ
水槽の幅や容量を表す目安です。同じ幅でも高さや形で水量は変わります。飼える魚の数は容量だけで決まりません。
単独飼育
一つの水槽で一匹または一種類を中心に飼育する方法です。縄張りや相性を考慮して選ばれます。
混泳
複数の種類の魚を同じ水槽で飼うことです。成魚の大きさ、性格、水温や水質の好みなどを確認します。
コミュニティタンク
比較的温和で飼育条件の合う複数種を一緒に飼う水槽を指すことがあります。相性や個体差の確認が必要です。
ビオトープ
生き物と環境が関わり合う空間を指す言葉です。水槽飼育では、自然環境を意識して魚や水草などを配置した環境を指す場合があります。
器具・レイアウト
ろ過フィルター
飼育水を循環させ、物理的なごみや水中の汚れを取り除く装置です。種類や流量は水槽と生体に合わせます。
上部フィルター
水槽の上部に設置するろ過装置です。ろ材を比較的多く入れられるタイプがあります。
外部フィルター
水槽の外に本体を置き、ホースで水を循環させるろ過装置です。設置場所や呼び水など機種ごとの扱いがあります。
外掛けフィルター
水槽の縁に掛けて設置する小型のろ過装置です。適合水槽や交換ろ材などは製品仕様を確認します。
底面フィルター
底床の下にろ過板を設置して水を通す方式のフィルターです。底床の管理や他のろ過方式との組み合わせが関係します。
スポンジフィルター
スポンジをろ材として使い、エアポンプなどで水を通すフィルターです。稚魚や小型水槽などで使われることがあります。
ろ材
フィルター内に入れて、汚れをこし取ったり微生物の定着場所にしたりする材料です。
物理ろ過
スポンジなどで魚のふんや残餌といった目に見える汚れをこし取るろ過です。
生物ろ過
ろ材に定着した微生物の働きで、アンモニアなどの成分を変化させるろ過です。
化学ろ過
活性炭などの吸着材を用いて、水中の特定成分やにおいなどを減らすろ過方法です。用途と交換時期は製品表示を確認します。
エアポンプ
空気を送り、エアストーンなどを通じて水中へ気泡を供給する装置です。機種によってはスポンジフィルターの駆動にも使います。
ヒーター
水槽水を加温する器具です。適合水量、安全機能、設置方法を確認し、温度計も併用します。
水温計
水槽の水温を測る器具です。魚の適温を確認するために使います。
照明
水槽を見やすくしたり水草の生育を支えたりするための光源です。点灯時間や光量は飼育する生体に合わせます。
底床
水槽の底に敷く砂利や砂などの資材です。水草の有無や魚の習性、掃除のしやすさを考慮して選びます。
水草レイアウト
水草や石、流木などを配置して水槽内の景観を作ることです。魚の遊泳空間や隠れ場所も考えます。
水質・水槽管理
水質
水に含まれる成分や温度、酸性・アルカリ性などの状態です。魚の種類に合う範囲を維持することが大切です。
水合わせ
新しく迎えた魚を水槽へ入れる前に、水温や水質の差に慣らす作業です。急な変化を避ける方法は魚や導入元の状況に応じて選びます。
カルキ抜き
水道水に含まれる塩素などを中和する処理や、それに使う製品の通称です。製品の用法・用量に従います。
換水
水槽の水の一部を新しい水と入れ替えることです。量や頻度は水槽の状態、魚の種類、ろ過能力などに応じて管理します。
水槽の立ち上げ
水槽や器具を準備し、魚を安定して飼育できる環境を整えていく過程です。ろ過機能が整うまで水質を確認しながら進めます。
ろ過バクテリア
ろ材などに定着し、アンモニアや亜硝酸の変化に関わる微生物をまとめた呼び方です。薬剤や清掃でろ過環境が変化する場合があります。
アンモニア
魚の排せつ物や残餌などから生じる窒素化合物です。水槽では濃度が上がらないよう、ろ過や給餌、飼育数などを管理します。
亜硝酸
アンモニアが微生物の働きで変化する過程に生じる窒素化合物です。水槽の立ち上げ時などに水質確認の対象になります。
硝酸塩
窒素循環の過程で生じる成分です。水槽内に蓄積しやすく、換水などで管理します。許容範囲は飼育環境や生体によって異なります。
pH
水が酸性・中性・アルカリ性のどの状態にあるかを示す尺度です。魚種によって好む範囲が異なり、急な変化にも注意します。
硬度(GH)
水中のカルシウムやマグネシウムなどに関係する総硬度の指標です。魚や水草の種類に応じて確認します。
炭酸塩硬度(KH)
水のアルカリ度やpHの変動しにくさに関係する指標です。GHとは異なる水質項目です。
水質検査
試薬や測定器を使って、水温、pH、アンモニアなどを調べることです。測定項目や方法は製品の説明に従います。
水流
フィルターの吐出口などによって水槽内に生じる水の流れです。魚の遊泳力や水草の配置に合わせて調整します。
水槽崩壊
水質の急変やろ過機能の低下などにより、生体に大きな不調が起こる状態を指す俗称です。原因を一つに決めつけず、水質や設備を確認します。
魚の種類・餌
卵生メダカ
卵を産んで繁殖するメダカの仲間を指します。熱帯魚の分類や流通名に使われることがあります。
卵胎生魚
体内で卵が発生し、稚魚の形で産まれる魚の呼び方です。グッピーやプラティなどが知られます。
ライブベアラー
卵ではなく稚魚を産む魚を指す英語由来の呼び方です。卵胎生魚とほぼ同様の意味で使われます。
カラシン
テトラ類などを含む魚のグループ名です。種類ごとに成魚サイズや性格、飼育条件は異なります。
シクリッド
多様な種類を含む魚のグループ名です。縄張り意識や成魚サイズに差があるため、混泳は種類ごとに検討します。
コリドラス
南米産の小型ナマズの仲間です。底層で活動する種類が多く、底床や餌への配慮が必要です。
ベタ
ラビリンス器官を持つ魚として知られるグループで、観賞魚ではベタ・スプレンデンスがよく飼育されます。品種や個体の性格に応じた環境が必要です。
グッピー
卵胎生魚の一種で、色彩や尾びれに多様な品種があります。繁殖が進みやすいため、飼育数の管理も考えます。
フレークフード
薄片状の人工飼料です。魚の口の大きさや食べる層に合う餌を選びます。
顆粒・ペレットフード
粒状に成形された人工飼料です。浮上性や沈下性などがあり、飼育魚の食べ方に合わせます。
冷凍餌
冷凍保存された赤虫などの餌です。解凍方法や与える量、衛生的な取り扱いを確認します。
生餌
生きた状態で与える餌です。栄養源となる一方、病原体や寄生虫を持ち込む可能性にも配慮します。
給餌
魚に餌を与えることです。魚が食べきれる量を観察し、食べ残しによる水質悪化を避けます。
過密飼育
水槽の水量やろ過能力などに対して魚の数が多すぎる状態です。水質悪化やストレスにつながる場合があります。
健康管理・病気
トリートメントタンク
新しく迎えた魚の観察や治療などに使う別水槽です。隔離水槽と呼ばれることもあります。
隔離
病気の疑いがある魚や新しい魚を、他の魚と分けて飼育することです。水温や水質を安定させられる設備が必要です。
薬浴
観賞魚用の薬剤を飼育水などに溶かして魚を治療する方法です。魚種や水草、ろ過生物への影響があるため、製品の説明書と最新情報に従います。
白点病
魚の体表などに白い点が現れる病気の俗称です。見た目が似た症状もあるため、原因を確かめずに薬剤を選ばないよう注意します。
尾ぐされ症状
尾びれやひれの先が傷んだり欠けたりする症状を指します。感染症など原因は複数あり、状態の観察や適切な相談が必要です。
水カビ病
魚体に綿状のものが付着して見える症状を伴う病気の呼び方です。外見だけで原因を決めつけず、魚の状態を確認します。
転覆
魚が正常な姿勢を保てず、浮いたり沈んだりする状態の呼び方です。原因は一つではなく、環境や体調の確認が必要です。
薬剤の用法・用量
薬剤の使用量、使い方、対象魚種や注意点などを定めた表示です。観賞魚用医薬品を使うときは製品の最新の説明に従います。
参考情報
農林水産省 動物医薬品検査所「動物用医薬品等データベース」
農林水産省「水産用医薬品について」
観賞魚用医薬品を使用する際は、対象魚種・適応症・用法用量・使用上の注意を製品の最新情報で確認してください。