葬儀用語集
葬儀の準備や参列では、形式や儀式、費用に関するさまざまな言葉が使われます。このページでは、葬儀を考えるときや案内を受け取ったときに役立つ基本用語をまとめました。
葬送の習慣や作法は、宗教・宗派、地域、家族の考え方によって異なります。実際の進め方は、葬儀社や宗教者、会場の案内にご確認ください。費用は契約内容や地域などで異なるため、見積書の項目と追加料金の条件を確認しましょう。
目次
葬儀の形式
葬儀
亡くなった人を弔い、見送るために行う儀式や一連の行事。内容や呼び方は宗教・宗派、地域などで異なります。
一般葬
親族のほか、友人、知人、仕事関係者など幅広い人に参列してもらう形式を指すことが多い言葉です。明確な統一定義があるわけではありません。
家族葬
家族や親しい人を中心に行う葬儀の呼び方です。参列者の範囲や儀式の内容は葬儀社ごとに異なるため、事前に確認します。
一日葬
通夜を行わず、葬儀・告別式と火葬を中心に一日で行う形式です。地域や宗教者の考え方によって対応が異なります。
直葬(火葬式)
通夜や告別式などの儀式を行わず、火葬を中心に見送る形式を指す言葉です。火葬前のお別れや読経など、含まれる内容はプランによって異なります。
密葬
近親者など限られた人で先に行う葬儀を指すことがあります。後日、広く知らせて行う「本葬」や「お別れの会」と組み合わせる場合があります。
本葬
密葬の後などに、関係者が広く参列して行う葬儀や告別の会を指します。用語の使い方はケースによって異なります。
お別れの会
宗教儀式に限らず、故人をしのび、関係者が別れを告げるために開く会です。葬儀とは別の日に行われることもあります。
無宗教葬
特定の宗教形式に沿わず、故人や家族の希望に応じて構成する葬送の形です。献花や黙とう、音楽などを取り入れることがあります。
逝去後の準備・流れ
喪主
葬儀を主催する立場として、葬儀社との打ち合わせや参列者への対応などを担う人です。誰が務めるかは家族で相談して決めます。
遺族
亡くなった人の家族や近親者を指す言葉です。葬儀案内などでは、故人を見送る家族側を表します。
搬送
病院や施設などから、故人を安置場所へ移動することです。搬送先や距離、時間帯などによって費用が変わる場合があります。
安置
葬儀や火葬までの間、故人を自宅や安置施設などに寝かせておくことです。施設利用料や面会条件は事前に確認します。
枕飾り
安置した故人の枕元に設ける小さな祭壇や供物のことです。宗教・宗派によって飾り方が異なります。
納棺
故人を棺に納めることです。家族が参加して身支度や副葬品を納める場合もあります。
湯灌(ゆかん)
故人の身体を清め、身支度を整える儀式や処置を指します。実施方法や内容は葬儀社、地域、家族の希望で異なります。
通夜
葬儀・告別式の前夜などに、家族や親しい人が故人をしのぶ儀式です。近年は短時間で行う形式などもあります。
葬儀・告別式
葬儀は宗教的な儀式、告別式は故人に別れを告げる場として区別されることがありますが、続けて行われることも多く、呼び方や構成は異なります。
火葬
火葬場で遺体を火葬することです。予約や手続き、同行できる人数などは自治体や施設の案内に従います。
骨上げ(拾骨)
火葬後に遺骨を箸で拾い、骨壺に納める儀式です。作法や順序は地域によって違いがあります。
会場・儀式の用語
斎場・葬儀場
葬儀や告別式を行う会場です。火葬場を併設する施設と、葬儀式場のみの施設があります。
火葬場
火葬を行う施設です。「斎場」という語が火葬場を指す地域もあり、施設の名称や役割を確認すると安心です。
祭壇
葬儀会場に設け、故人をしのぶための飾りや供物を置く壇です。形式や大きさ、花の内容によって費用が異なります。
棺
故人を納める箱です。素材や形、装飾などに種類があり、葬儀プランに含まれる仕様と変更料金を確認します。
遺影
葬儀会場などに飾る故人の写真です。写真の選定、加工、額の仕様などは葬儀社に相談できます。
焼香
香をつまんで香炉にくべ、故人を弔う作法です。回数や所作は宗派によって異なるため、案内や前の人の動きを参考にします。
玉串奉奠(たまぐしほうてん)
神道の儀式で、榊の枝に紙垂などを付けた玉串を神前に供える作法です。手順は神職や会場の案内に従います。
献花
花を祭壇などに供えて故人をしのぶ作法です。キリスト教式や無宗教形式などで行われますが、花の持ち方や置き方は会場の案内に従います。
戒名(かいみょう)
仏教で、故人に授けられる名前を指します。宗派によって呼び方や考え方が異なり、戒名を用いない場合もあります。
位牌
故人の戒名や俗名などを記す札です。仏教で用いられることが多く、葬儀や法要で使う位牌と、自宅に安置する本位牌を区別する場合があります。
参列・弔意の表し方
会葬者
葬儀や告別式に参列する人です。通夜に参列する人は「弔問客」と呼ばれることもあります。
香典
故人への供えや遺族への弔意として、通夜や葬儀で渡す金品です。金額、包み方、表書きは地域や関係性、宗教形式などで異なります。
香典袋
香典を包む袋です。表書きや水引の種類は宗教・宗派や地域によって異なるため、案内や販売店で確認します。
香典返し
香典を受け取った遺族が、感謝を伝えるために贈る品です。葬儀当日に渡す場合と、後日送る場合があります。
供花(きょうか)
故人や遺族への弔意を表すために贈る花です。会場の統一感や受け入れ方法があるため、手配前に葬儀社へ確認します。
供物(くもつ)
故人や祭壇に供える品物です。宗教・宗派や会場によって受け入れ可能な品が異なります。
弔電
葬儀に参列できない人が、弔意を伝えるために送る電報です。宛名、届け先、到着日時は葬儀の案内に合わせて手配します。
会葬礼状
参列者へ感謝を伝えるために渡す礼状です。返礼品とともに受付などで配られることがあります。
喪服
葬儀や法要に着用する礼服です。立場や場面によって適切な装いが異なるため、案内や地域の慣習を確認します。
弔辞
葬儀などで、故人との思い出や別れの言葉を述べることです。依頼された場合は、長さや進行を喪主・葬儀社と相談します。
葬儀後の法要・供養
初七日法要
仏教の法要の一つで、一般に亡くなった日を含めて七日目に行うとされます。葬儀当日に繰り上げて行うこともあります。
四十九日法要
仏教で、亡くなった日から数えて四十九日目を目安に営む法要です。日程や内容は宗派や地域、家族の事情によって異なります。
忌明け
遺族が一定期間、祝い事などを慎む期間を終えることを指す言葉です。仏教では四十九日を目安とすることが多いものの、宗教・地域で異なります。
精進落とし
葬儀や火葬後に、親族や関係者で会食することを指す言葉です。現在は参列者への感謝を伝える会食として行われることがあります。
納骨
遺骨を墓や納骨堂などに納めることです。時期や必要な書類、施設の手続きは、納骨先や自治体に確認します。
納骨堂
遺骨を収蔵する施設です。屋内型などさまざまな形があり、利用期間、管理料、継承や合祀の条件は施設ごとに異なります。
墓じまい
墓所を撤去し、遺骨を別の場所へ移すことを一般に指します。改葬許可などの手続きが関係するため、自治体や墓地管理者に確認します。
費用・見積もり
葬儀費用
葬儀社の基本料金だけでなく、式場、火葬、飲食、返礼品、宗教者への謝礼など、内容や依頼先が異なる費用を含むことがあります。何が含まれるかを項目ごとに確認します。
葬儀プラン
葬儀社が提供するサービスの組み合わせです。表示価格に含まれるもの、別料金になるもの、人数や内容で変動する費用を確認しましょう。
見積書
予定する内容と費用を項目別に示した書類です。国民生活センターは、見積書を受け取り、追加サービスや費用について説明を受けることなどを案内しています。
追加料金
当初の見積もりに含まれず、状況や希望に応じて加算される費用です。発生する条件、単価、依頼前の確認方法を契約前に尋ねます。
葬式費用(相続税上の用語)
相続税の計算で、一定の条件のもと相続財産から差し引ける費用を指します。葬儀で支払った全ての金額が対象になるわけではなく、個別の判断は国税庁の案内や税理士に確認してください。
よくある質問
葬儀の形式はどのように選べばよいですか?
故人や家族の希望、参列者の範囲、宗教・宗派、会場、予算を整理し、複数の形式と見積もりを比較します。希望する内容がプランに含まれているかも確認してください。
見積もりで確認したいことは何ですか?
各項目の内容と数量、プランに含まれる範囲、人数や日程による変動、搬送・安置・火葬・飲食・返礼品などの別料金、追加サービスの条件を確認します。口頭説明だけでなく書面を受け取りましょう。
宗派の作法が分からないときはどうすればよいですか?
葬儀社や宗教者、受付係に尋ねてかまいません。参列者は会場の案内に従い、分からない場合は無理に独自の作法をせず、静かに弔意を表しましょう。
国民生活センター「葬儀での料金トラブルを防ぐために気を付けたい3つのポイント」
国民生活センター「葬儀サービスの料金について」
国税庁「相続財産から控除できる葬式費用」
制度やサービス内容は変更されることがあります。契約・手続き・税務の個別判断は、関係機関や専門家にご確認ください。