B.B.キングの使用機材一覧
「Lucille」と呼ばれるGibsonギターを手に、歌うようなブルース・フレーズを奏でたB.B.キング。代表的なギターとアンプを、年代と録音例ごとに見比べられる一覧にしました。
Lucilleは一つの個体名というより、B.B.が長年使った複数のGibsonギターに付けた名前です。モデルやアンプは時期により異なります。
代表機材早見表
| 分類 | 代表機材 | 特徴 |
|---|---|---|
| ギター | Gibson ES-355 “Lucille” | セミホロウ、fホールなし、Varitone回路などの仕様 |
| 初期ギター | Gibson ES-335/ES-355、ES-5等 | 年代により複数のGibsonを使用 |
| アンプ | Fender Twin Reverb | 本人が長年好んだ大音量の真空管アンプ |
| 後年のアンプ | Gibson Lab Series L5 | 本人が「Lab System」と呼んだ愛用アンプ |
| エフェクト | 基本はギター直結。Cry Baby等は例外 | ペダルを多用せず、ギターのボリュームと指のタッチで調整 |
| 弦 | 軽めのゲージを中心に個体・時期に応じて調整 | 弦の太さは一定ではないため単一仕様にしない |
ギター一覧
| ギター | 特徴 | 主な時期・用途 |
|---|---|---|
| Gibson ES-355 “Lucille” | ES-355を基にしたセミホロウ。fホールを設けない仕様、Varitone、ステレオ出力、細かなチューニングができるTP-6テールピース等で知られる。 | 1970年代以降の代表的なステージギター。Lucilleと呼ばれる個体は複数ある。 |
| Gibson ES-335(Bigsby/Varitone改造) | 初期のLucilleとして知られるサンバースト個体。ES-335ベースにES-345系のVaritone/ステレオ機能を備えた例がある。 | 1960年代。「Live at the Regal」期の代表個体候補として紹介される。 |
| Gibson ES-355TD-SV | ステレオ出力、Varitone、Maestro Vibrola tailpieceを持つ仕様。 | 「The Thrill Is Gone」映像・演奏で記録された使用個体 |
| Gibson ES-5/Byrdland/ES-175 | 初期から中期にかけて使われたホロウ/セミホロウ系Gibson。 | 1950年代の演奏・録音例 |
| Fender Esquire | Lucilleで知られる前に使用したFenderのソリッドギター。 | 1950年代の一時期 |
| Gibson Little Lucille | より小型・ソリッド寄りの設計を持つ別モデル。 | 1990年代以降のモデル展開。標準Lucilleと区別。 |
| “Lucille”市販シグネチャー | Gibson/Epiphoneから複数年代・仕様で製品化。 | 本人の歴代所有ギターそのものではなく、仕様はモデル年で異なる。 |
アンプ一覧
| アンプ | 特徴・本人のコメント | 主な時期 |
|---|---|---|
| Fender Twin Reverb | B.B.本人が「昔から気に入っている」と語った大出力コンボ。音量・トレブルを上げ、低音とリバーブを調整。 | 長年のライブ用アンプ |
| Gibson LP-1 preamp+LP-2 power amp | Gibson製ソリッドステート・アンプ。LP-1ヘッドとLP-2パワー/スピーカー部を組み合わせる。 | 「The Thrill Is Gone」映像で確認される1960年代中盤の機材 |
| Gibson Lab Series L5 | 2×12コンボ。B.B.本人は長く使った機材として言及。 | 1970年代後半以降 |
| Kustomアンプ | 本人インタビューでFenderと並べて比較されたアンプの一つ。 | 一部時期・ライブの使用例。代表機材と固定しない。 |
| Fender/Gibson backline | 会場の貸出機材を使う公演もあり、ステージごとに同一アンプとは限らない。 | ツアーごとの例 |
エフェクト・周辺機材一覧
| 機材・方式 | 種類 | 使い方・補足 |
|---|---|---|
| ギターからアンプへ直結 | 基本の信号経路 | B.B.はギターへ加えるエフェクトをあまり好まず、アンプと手元で音を調整した。 |
| Dunlop Cry Baby Wah | ワウ | 本人は過去に一枚のアルバムで使用したと回想。それ以降はほとんど使わなかったと説明。 |
| Gibson Varitone | ギター内蔵トーン切替 | Lucille/ES系の一部個体に搭載。外付けエフェクターではない。 |
| Gibson TP-6 fine-tuner tailpiece | テールピース | Lucilleの一部モデルに採用された微調整機構。 |
| アンプ内蔵リバーブ | 空間系 | 会場やアンプに応じて使用。外部ペダルボードを常用したわけではない。 |
| ギターのボリューム/トーン | ギター側コントロール | 演奏中の音量・音色変化に活用。 |
年代・録音別の使用機材
| 時期・作品 | ギター | アンプ/エフェクト | 一覧メモ |
|---|---|---|---|
| 初期録音(1940~50年代) | Gibson L-30、ES-5等 | 小型Gibsonアンプ、Fender系アンプ | 機材が入れ替わった時期。まだLucille名義のシグネチャー機はない。 |
| 1950年代後半~1960年代 | Gibson ES系、ES-335/355 | Fender、Gibson LP-1/LP-2など | Lucilleと呼ばれる複数の個体が登場。 |
| 「The Thrill Is Gone」(1969) | Gibson ES-355TD-SV | Gibson LP-1 preamp+LP-2 power amp | 録音・映像のギター/アンプ例として機材記事が特定。 |
| 1970~80年代 | Lucille/ES-355 | Fender Twin Reverb、後年Gibson Lab Series L5 | FenderアンプからLab Seriesへ移った本人談がある。 |
| 後年のツアー | Lucille各種 | Lab SeriesやTwin Reverb、会場バックライン | 実際の機材は公演・会場により異なる。 |
曲名から探す
| 曲・演奏 | 確認できる機材 | 注記 |
|---|---|---|
| 「The Thrill Is Gone」 | Gibson ES-355TD-SV、Gibson LP-1/LP-2 | 1969年の演奏映像に基づくギター/アンプ例 |
| 「Lucille」 | Lucilleと呼ばれるGibson ES系ギター | 特定の一本に限定せず、本人が同名で呼んだギター群として記載。 |
| 「Every Day I Have the Blues」 | Lucille/ES-355系、Twin Reverbまたは同時期のアンプ | ライブ録音ごとに会場・アンプが変わる。 |
| 「Sweet Little Angel」 | ES系Gibson、アンプ直結に近いシンプルな構成 | 録音年・ライブ映像ごとに個体差がある。 |
| 「Rock Me Baby」 | Lucille/ES系ギター | 代表曲の演奏例。エフェクトを固定しない。 |
マーク・ノップラーの使用機材、アンガス・ヤングの使用機材もご覧ください。